本図は、大正4年11月の第3回赤曜会展に関する資料に同じ題名の出品作が載ることから、それに該当するかと思われる作品。点描風の筆のタッチや墨のにじみを効果的に使って、雛鳥とも思われるふくらみを帯びた鷲の姿が大きく表されている。その自由闊達な筆使いは、中国明清の文人画などに学んだ成果とみられ、画面には革新的な芸術活動を押し進めた紫紅自身の力強さがみなぎっている。
本図は、大正4年11月の第3回赤曜会展に関する資料に同じ題名の出品作が載ることから、それに該当するかと思われる作品。点描風の筆のタッチや墨のにじみを効果的に使って、雛鳥とも思われるふくらみを帯びた鷲の姿が大きく表されている。その自由闊達な筆使いは、中国明清の文人画などに学んだ成果とみられ、画面には革新的な芸術活動を押し進めた紫紅自身の力強さがみなぎっている。