6曲1双の画面に、2本の枇杷の木と5羽の叭叭鳥を配した作品。構図の取り方には、「猫に鳥」など菱田春草の絵画からの感化が認められる。また輪郭線を用いない樹肌の描き方も、春草の「落葉」や「黒き猫」にみられる手法と似ており、春草画に多くを学んだ作品といえるが、画面に広がるおおらかな雰囲気は、紫紅ならではのものであろう。
6曲1双の画面に、2本の枇杷の木と5羽の叭叭鳥を配した作品。構図の取り方には、「猫に鳥」など菱田春草の絵画からの感化が認められる。また輪郭線を用いない樹肌の描き方も、春草の「落葉」や「黒き猫」にみられる手法と似ており、春草画に多くを学んだ作品といえるが、画面に広がるおおらかな雰囲気は、紫紅ならではのものであろう。