6曲1双の総金地の画面に、墨を主体に、緑青・胡粉をまじえて松と竹および鵲(かささぎ)とみられる鳥を描いた作品。金という素材や描かれたそれぞれのモティーフには吉祥的な意味が汲み取られる。右隻では2本の松が枝を四方に広げ、鳥が翼を休めるのに対し、左隻では3本の竹の両側に広く余白が取られ、鳥は羽ばたいており、左右両隻を通じて、空間のバランスや動と静の対比がはかられている。
6曲1双の総金地の画面に、墨を主体に、緑青・胡粉をまじえて松と竹および鵲(かささぎ)とみられる鳥を描いた作品。金という素材や描かれたそれぞれのモティーフには吉祥的な意味が汲み取られる。右隻では2本の松が枝を四方に広げ、鳥が翼を休めるのに対し、左隻では3本の竹の両側に広く余白が取られ、鳥は羽ばたいており、左右両隻を通じて、空間のバランスや動と静の対比がはかられている。