伊豆市所蔵美術品デジタルミュージア
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隻履達磨 [せきりだるま]

員数:
1幅 
制作年:
大正1~4年 
材質:
軸・絹・着色 
サイズ:
115.4cm × 41.6cm 
落款:
 
箱書・表:
 
箱書・裏:
 
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 本図の画題は、達磨が熊耳(ゆうじ)山に葬られて後、魏の宗雲という者が西域への使節を果たして帰る途中、履物の片方を手に西へ去る達磨の姿を見たという伝説に基づく。右手を懐に左手に履物を持った達磨が、変幻極まりないモノクロームの世界にたたずんでいる。大和絵から出発した靫彦であるが、このように墨を効果的に用いた作品も少なくない。ただしその場合、純粋な水墨画としてではなく、他の色彩と併せて用いることが多いようで、本図でも達磨の姿には淡彩が施され、装身具や履物には金泥も用いられている。


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