本図は、No.113の右隻にも筆をふるった靫彦・青邨・林響・長江・未央による屏風で、12図の扇面画はNo.113同様、屏風に直接描かれている。制作時期もそれと同時期とみなされる。各扇面には、『古事記』の大国主神(おおくにぬしのかみ)の根国(ねのこく)訪問に登場する鼠、牛車、虎を連れて遊行した豊干(ぶかん)禅師、卯の花、若衆姿で槍踊りをする水木辰之助、蛇苺、正月の宮中行事である白馬(あおうま)の節絵(せちえ)、石を羊に変える仙術をあやつる黄初平(こうしょへい)、『古今著聞集』の蹴鞠(けまり)の説話に登場する猿の姿の鞠聖(まりひじり)、鶏合(とりあわせ)、『南総里見八犬伝』の伏姫(ふせひめ)、猪の上に立つ摩利支天(まりしてん)、というように十二支の動物に因んだ内容が表されている。
本図は、No.113の右隻にも筆をふるった靫彦・青邨・林響・長江・未央による屏風で、12図の扇面画はNo.113同様、屏風に直接描かれている。制作時期もそれと同時期とみなされる。各扇面には、『古事記』の大国主神(おおくにぬしのかみ)の根国(ねのこく)訪問に登場する鼠、牛車、虎を連れて遊行した豊干(ぶかん)禅師、卯の花、若衆姿で槍踊りをする水木辰之助、蛇苺、正月の宮中行事である白馬(あおうま)の節絵(せちえ)、石を羊に変える仙術をあやつる黄初平(こうしょへい)、『古今著聞集』の蹴鞠(けまり)の説話に登場する猿の姿の鞠聖(まりひじり)、鶏合(とりあわせ)、『南総里見八犬伝』の伏姫(ふせひめ)、猪の上に立つ摩利支天(まりしてん)、というように十二支の動物に因んだ内容が表されている。