源頼政(1104-1180)は、平安時代末期の武人にして歌人。源頼光の子孫で保元・平治の乱に功績があり、のちに以仁王(もちひとおう)を奉じて平家討伐をはかったが、宇治の平等院で敗れ自害した。?(ぬえ)という怪物を退治した逸話や、伊豆長岡古奈の里に生まれ宮中に仕えたあやめ御前を妻としたことでも知られる。 歌人としても名高く、『平家物語』には「人しれぬ おほうちやまの やまもりは こかくれてのみ つきをみるかな」の歌によって昇殿を許されたことが伝えられ、本図には歌仙絵の形式で頼政の姿とその歌が表わされている。 賛:人しれぬおほうちやまのやまもりは こかくれてのみつきをみるかな
源頼政(1104-1180)は、平安時代末期の武人にして歌人。源頼光の子孫で保元・平治の乱に功績があり、のちに以仁王(もちひとおう)を奉じて平家討伐をはかったが、宇治の平等院で敗れ自害した。?(ぬえ)という怪物を退治した逸話や、伊豆長岡古奈の里に生まれ宮中に仕えたあやめ御前を妻としたことでも知られる。
歌人としても名高く、『平家物語』には「人しれぬ おほうちやまの やまもりは こかくれてのみ つきをみるかな」の歌によって昇殿を許されたことが伝えられ、本図には歌仙絵の形式で頼政の姿とその歌が表わされている。
賛:人しれぬおほうちやまのやまもりは
こかくれてのみつきをみるかな