六歌仙とは『古今集』仮名序に讃えられた和歌の名手6人、すなわち僧正遍昭・在原業平・文屋康秀・喜撰法師・小野小町・大伴黒主をいう。優れた和歌の名人を歌仙と呼んで尊崇し、その肖像を“歌仙絵”に表わすことは平安時代に始まったが、縦長の掛幅に6人の人物をデフォルメしながら隙間なく積み上げるように配した本図の手法は、江戸時代の琳派の集合形式の歌仙絵にヒントを得たものであろう。
六歌仙とは『古今集』仮名序に讃えられた和歌の名手6人、すなわち僧正遍昭・在原業平・文屋康秀・喜撰法師・小野小町・大伴黒主をいう。優れた和歌の名人を歌仙と呼んで尊崇し、その肖像を“歌仙絵”に表わすことは平安時代に始まったが、縦長の掛幅に6人の人物をデフォルメしながら隙間なく積み上げるように配した本図の手法は、江戸時代の琳派の集合形式の歌仙絵にヒントを得たものであろう。